2025/12/12
身近な人が亡くなったとき、遺族や関係者は深い悲しみの中でも、関係者や知人へ「訃報」の連絡を行わなければなりません。
本記事では、訃報で伝えるべき内容について詳しく解説します。
訃報とは
訃報とは、人が亡くなったという知らせのことです。
生前お世話になった方々へ感謝を伝えるとともに、葬儀の日程など今後の予定を連絡するために行われます。
電話・メール・LINE・書面など手段はさまざまですが、基本的にはできるだけ早く伝えること、丁寧な言葉遣いを心がけることが大切です。
訃報で連絡すべき内容
訃報で連絡すべき内容は、以下の通りです。
故人の氏名
まず「誰が亡くなったのか」を明確に伝えます。
「かねてより療養中でありました父〇〇が…」のように、故人の氏名をフルネームで伝えます。
また、続柄も添えると、受け取る側が状況を理解しやすくなります。
亡くなった日時と死因
次に、いつ亡くなったのかを、「昨日〇月〇日午前〇時に、永眠いたしました」のように、具体的に伝えます。
なお、死因については、必ずしも詳しく説明する必要はありません。
「病気療養中のところ」や「かねてより入院加療中でしたが」といった表現で十分です。
葬儀の日時と場所
通夜や告別式の日時と場所は、参列を希望される方に正確に伝える必要があります。
「通夜は〇月〇日午後〇時より、告別式は翌〇月〇日午前〇時より、〇〇斎場にて執り行います」というように、具体的な日時と斎場の名称、住所、電話番号を正確に伝えます。
なお、まだ決まっていない場合は「詳細が決まり次第ご連絡します」と伝えておくと丁寧です。
喪主の氏名と連絡先
喪主の氏名を添えると、弔問や供花などの手配を希望する人がスムーズに連絡を取ることができます。
また、喪主以外に問い合わせ先がある場合は、その連絡先も記載しておきましょう。
葬儀の形式
仏式、神式、キリスト教式など、葬儀の形式を伝えておくと、参列される方が香典や服装などを準備する際の参考になります。
なお、家族葬などで参列をご辞退いただく場合は、「葬儀は故人の遺志により、近親者のみにて執り行います」といった一文を添えましょう。
また、香典・供花をご辞退される場合は、その旨を明確に伝える必要があります。
まとめ
訃報は遺族にとってつらい作業ではありますが、生前にお世話になった方へ感謝を伝える大切な機会です。
焦って要点が抜けてしまわないよう、「誰が・いつ・どのような経緯で・どこで葬儀を行うのか」という基本情報を落ち着いて整理して伝えましょう。